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第108回学術集会(平成16年10月10日(日))

【一般演題】
妊娠分娩3
子宮頸管延長及び嵌頓子宮の帝王切開術について


松永 茂剛1), 大久保 貴司1), 岩田 睦2), 村山 敬彦2), 高井 泰1), 斉藤 正博1), 林 直樹1), 馬場 一憲2), 竹田 省1)
埼玉医科大学総合医療センター産婦人科1), 埼玉医科大学総合周産期母子医療センター産科2)


 頚部筋腫や嵌頓子宮などを合併した妊娠において,稀ではあるが極度に子宮頸管の延長や子宮内腔の変形を認めることがある.今回我々は,子宮頸管の延長を認め帝王切開が困難であった3症例を経験したので報告する.[症例1]31才1回経妊0回経産.子宮筋腫合併妊娠(頚部筋腫)にて当科紹介.帝王切開の方針とし,今回妊娠38週5日帝王切開術施行.下節と思われる部分を横切開したところ頸管を切断しており,体部筋腫を伴った嵌頓子宮である事が判明.体部横切開にて子宮切開施行し児を娩出した.出血量は2000ml.MAP6単位輸血を必要とした.[症例2]29才0回経妊0回経産.巨大子宮筋腫合併妊娠にて妊娠20週に当科紹介入院となる.巨大筋腫による尿路圧迫により水腎症,排尿障害が出現し,妊娠31週1日腎盂腎炎,敗血症にて緊急帝王切開施行.巨大な筋腫は後壁にあり,子宮頸管が子宮筋腫に後方から押し上げられる様になっていた.子宮下部横切開にて頸管を切断してしまい,子宮体部後壁を切開して子宮内に到達するかたちとなった.手術時間4時間2分.推定出血量1700ml.[結語]頚部筋腫で頸管が延長している症例や嵌頓子宮の帝王切開では頸管を切断する可能性があり,このような症例では術前に子宮頸管,体部および子宮筋腫の位置関係を超音波検査にて十分に把握し,子宮切開創の位置を検討しておく必要があると思われた.嵌頓子宮や頸管延長時の帝王切開術の術式や管理法につき考察する.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 41(3) 267-267, 2004


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