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第108回学術集会(平成16年10月10日(日))

【一般演題】
妊娠分娩6
経腟超音波による頸管スクリーニング導入前後における早産率の変化〜早期早産は減少したか〜


深見 武彦, 三並 伸二, 藤江 裕美, 渋井 庸子, 山田 真理子, 石野 博嗣, 松島 隆, 小西 英喜, 可世木 久幸, 朝倉 啓文, 竹下 俊行
日本医科大学産婦人科


 【目的】妊婦健診時に経腟超音波による頸管スクリーニング導入前後における早産率の変化について,当院における最近10年間の症例を検討した.【対象と方法】対象は平成6〜15年における妊娠16週以降より継続して当院で経過をフォローアップした合併症のない単胎妊婦8725例である.スクリーニング方法は妊娠16週以降の妊婦健診毎に経腟超音波で頸管長を測定した.頸管スクリーニング導入前(平成6〜10年)の4560例をコントロール群とし,導入後(平成11〜15年)の4165例について,早産(<37 w,<34 w,<30 w,<26 w)をエンドポイントとして各々の時点での早産率をスクリーニング導入前後で比較検討した.統計はカイ二乗検定およびFisherの直接確率計算法を用い危険率5%未満を有意差有りとした.【結果】スクリーニング前後の<37 w,<34 w,<30 w,<26 wにおける早産率は,それぞれ3.2%(148/4560)vs.2.3%(94/4165),0.7%(32/4560)vs.0.2%(8/4165),0.2%(11/4560)vs.0.07%(3/4165),0.2%(8/4560)vs.0.02%(1/4165)であり,全てのエンドポイントにてスクリーニング導入後の早産率が有意に低かった.早期早産(<34 w)に占める超早期早産(<26 w)の割合は,スクリーニング導入前後で約半減した(25%→13%).早産の原因としては妊娠34週未満ではスクリーニング導入前後とも前期破水のしめる割合が最も多かったが,妊娠26週未満ではスクリーニング導入前の場合,頸管無力症がその原因として最も多かった.【結論】経腟超音波による頸管スクリーニングは早期早産の減少に寄与すると考えられる.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 41(3) 276-276, 2004


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