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第108回学術集会(平成16年10月10日(日))

【一般演題】
胎児新生児1
回腸から横行結腸におよぶ広範囲の先天性消化管欠損の一例


高木 司, 滝沢 基, 雨宮 厚仁, 河野 恵子, 久保田 一郎, 佐々木 重胤, 白石 眞貴, 池上 淳, 寺本 勝寛
山梨県立中央病院総合周産期母子医療センター


 今回我々は,小腸から結腸の一部分まで広範におよぶ先天性消化管欠損を経験したので報告する.<症例>21歳の1経妊0経産婦,近医にて妊娠管理されていた.同院にて超音波診断上,胎児の腹腔内消化管拡張像が認められ妊娠31週3日当院紹介となった.当院初診時には胎児の腹腔内を占拠する拡張した腸管像が認められた.蠕動を認め,拡張した小腸と考えられた.その他に明らかなanomalyは認められなかったため,外来管理とした.定期的な超音波診断にて,腸管の拡張像は徐々に増大していった.新生児科および小児外科とのカンファレンスにより計画分娩方針とし,妊娠37週2日,分娩誘発にて経腟分娩となった.出生体重2816g,身長47.5cm,Apgar score 1分9点,5分9点の男児,腹部膨満はさほど強くなかった.呼吸状態は落ち着いており,絶飲食,胃管挿入し補液管理とした.日齢1,小児外科医により手術施行された.術中所見:Treitz靭帯無形成,十二指腸から腸管の拡張が認められた.小腸の全長は46cmと短縮しており,径は4cmと拡張,盲腸は認めず,結腸は回盲部から横行結腸まで存在せず,結腸径は7mmとmicrocolonであった.拡張した小腸に結腸を吻合し,吻合部口側に減圧目的でカテーテルを経皮的に挿入した.右鎖骨下静脈にIVH tube挿入し手術終了した.現在出生62日,中心静脈栄養と経管栄養にて児体重3410gまで増加している.今後自宅IVHを目標に治療中である.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 41(3) 284-284, 2004


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