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第108回学術集会(平成16年10月10日(日))

【一般演題】
産科統計
妊婦の旅行に対する意識調査


渡辺 浩二, 鈴木 麻水, 錢 鴻武, 藤田 聡子, 真島 洋子, 酒見 智子, 塩田 恭子, 斎藤 理恵, 木村 俊夫, 板坂 俊典, 栗下 昌弘, 佐藤 孝道
聖路加国際病院産婦人科


 【目的】妊娠中の旅行には開放感や心の安静など多くの効用がある.一方で情報不足からくる不安,危険性も多い.また,妊婦の旅行に対する証拠に基づいた管理方針がわが国にはない.本研究では,妊婦が実際にどの程度旅行しているのか,また旅行に際してどのような情報をどのように得ているのか,さらにそれについて満足しているか否かについて調査検討することを目的とした.【方法】当院産婦人科外来にて妊婦健診を受けた140人を対象として妊娠中の旅行に関する無記名・記述選択式のアンケート調査をおこなった.質問内容は年齢・経妊経産回数・現在の妊娠週数・妊娠中の旅行の有無・旅行の目的・旅行行程・妊娠中の旅行に関する情報への満足感の有無・さらに得たいと考えている情報・今まで得ていた情報源・今後得ようと思う情報源である.【成績】質問紙回収数は127人(回収率90.7%)であった.平均年齢:33.0±4.4歳,平均経妊回数:0.5±1.0回,平均経産回数:0.3±0.6回,質問紙記入時の平均妊娠週数25.6±9.6週.旅行経験の有無と情報不足の有無では127人中,妊娠中の旅行に関して「妊娠中旅行経験あり」と答えたものが71(56%),「妊娠中旅行経験なし」と答えたものが56人(44%)であった.「情報不足あり」と「情報不足なし」は前者でそれぞれ42人(56%):29人(41%),後者でそれぞれ37人(66%):19人(34%)であった.旅行経験の有無と情報不足の有無の間には統計学的有意の関連性はなかった(P=0.42:χ2検定).【結論】妊娠中に旅行にいく妊婦は多い.多くが充分な情報を得ないまま旅行を楽しんでいることが分かった.今後妊娠中の旅行に対する医療者側からの情報提供も大切である.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 41(3) 292-292, 2004


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