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第108回学術集会(平成16年10月10日(日))

【一般演題】
子宮外妊娠1
IVF-ETによる遅延着床が疑われた子宮外妊娠の1例


尾形 慶1), 塚田 ひとみ1), 吉武 朋子1), 信田 政子1), 井面 昭文1), 鈴木 隆弘1), 松林 秀彦1), 和泉 俊一郎1), 牧野 恒久1), 佐藤 力2), 矢口 誠一2)
東海大学専門診療学系産婦人科1), 城西病院産婦人科2)


 体外受精―胚移植(IVF-ET)周期において,採卵14日目に妊娠成立なしと診断したにもかかわらず,その27日後に卵管妊娠のため緊急手術に至った症例を経験したので報告する.症例は36歳,2経妊0経産(初期流産2回)の続発性不妊,男性因子(精子無力症),人工授精6回不成功のためインフォームドコンセントのもと2003年10月よりIVF-ETを導入し,2004年1月に2回目のIVF-ETを施行した.GnRHa(short protocol)-hMG-hCG刺激にて採卵6個,Conventional IVFにて受精4個,3日目に良好胚3個を移植した.Luteal supportはProgesteron腟座薬300mg/dayにて行った.採卵14日目に血中hCG値は2.5 IU/L未満であったため,妊娠成立なしと判定した.また採卵前,採卵7日目,14日目の血中Estradiol値はそれぞれ2294pg/ml,1743pg/ml,61pg/ml,採卵7日目,14日目のProgesteron値は179.6ng/ml,19.6ng/mlで,いずれも下降していた.判定3日後から月経様出血5日間あり,BBTも低温相に下降していた.判定から27日目(採卵41日目)突然の下腹痛のため近医に救急搬送され,子宮外妊娠の診断にて緊急手術施行,腹腔内出血1,500 mlをともなう左卵管膨大部妊娠であった.本症例の経過は,IVF-ETにおける胚の遅延着床の可能性を示唆するものである.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 41(3) 305-305, 2004


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