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第108回学術集会(平成16年10月10日(日))

【一般演題】
子宮外妊娠2/感染症
長期にわたりIUD留置をした3症例の転帰


藤江 裕美, 渋井 庸子, 山田 真理子, 石野 博嗣, 三並 伸二, 松島 隆, 小西 英喜, 可世木 久幸, 朝倉 啓文
日本医科大学付属第2病院女性診療科・産科


 性成熟期にIUDを挿入したまま閉経後にいたる症例は少なくない.当科では長期にわたりIUD留置をしたまま閉経期あるいは閉経後に至った3症例を経験したのでその経過を報告する.〔第1症例〕58歳,2経妊1経産,閉経後5年.IUD(FD-1)挿入後15年経過.平成16年3月下腹痛および性器出血を主訴としてA医院を受診.IUD抜去後,発熱を認め精査目的にて当科を初診しそのまま入院した.特徴的な所見は38℃の発熱と子宮に一致する高度な圧痛.入院後抗生物質の点滴投与を行うも軽快せず,入院病日8日に開腹手術.手術時に子宮穿孔が認められATH-BSO施行.術後直ちに解熱し術後12日に退院.なお,血液および腟分泌物細菌培養とも陰性であった.〔第2症例〕50歳,0経妊0経産,閉経期.IUD(FD-1)挿入後20年経過.平成16年4月下腹痛および発熱を主訴としてB医院を受診.抗生物質内服にて軽快せず,当科に緊急入院.当科にてIUD抜去後抗生物質を点滴投与するも軽快せず,入院病日7日に開腹手術.ATH-BSO施行し,術後4日目に解熱し術後12日に退院.なお,卵管内細菌培養は陰性であった.〔第3症例〕57歳,3経妊3経産,閉経後5年.IUD(FD-1)挿入後25年経過.平成16年6月少量の性器出血を主訴としてC医院を受診.IUD抜去を試みるも抜去困難なため,当科に来院.経腟超音波にて子宮腔が5cmと萎縮しており,IUD抜去困難と診断.入院し,抗生物質を点滴投与しながら,頚管拡張後子宮鏡下にIUD(大田リング)を抜去.同日退院後5日間抗生物質を経口投与した.この間頚管拡張後一過性に38度台の発熱を認めたのみであった.なお,抜去したIUDからB群溶血性連鎖球菌が検出された.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 41(3) 309-309, 2004


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