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第109回学術集会(平成17年6月12日(日))

【ランチョンセミナー2】
クラミジア感染研究の新しい展開〜これまでわかったこと,これから解決すべきこと〜


三鴨 廣繁
岐阜大学生命科学総合研究支援センター嫌気性菌研究分野, 岐阜大学医学部附属病院成育医療科・女性科


 感染症は,病原微生物,抗微生物薬,宿主の関係から成り立っていることは言うまでもない.しかしながら,最近では,感染症診療を取り巻く環境は大きく変貌をとげてきている.例えば,SARS,高病原性鳥インフルエンザなどの新興感染症や薬剤耐性菌感染症の増加は,臨床の現場で大きな問題となっていることは周知の事実である.また,本邦で近年問題にされている少子化傾向の一つの原因として,感染症が挙げられることは,産婦人科医にとっては周知の事実であろう.また,現在,産婦人科では,予防医学も含めて,女性のトータル・ヘルス・ケアの重要性が叫ばれており,第一線で活躍されている臨床医は,性感染症関連微生物による性器外感染が潜んでいる可能性があることも理解しておく必要がある.
 しかし,現実には,内科学のゴールドスタンダード書である「HARRISON’S PRINCIPLES OF INTERNAL MEDICINE 16th Edition」においては,104〜1278ページ(45.1%)にわたって感染症に関する記載があるなど他科領域では感染症が大きく取り上げられているが,第57回日本産科婦人科学会学術集会における感染症に関する演題は,卒後研究プラグラムの2演題,一般演題567題中44演題(7.8%)と少ない.これは,産婦人科領域における感染症の研究者が少ないことも意味しており,将来,重大な問題となる可能性を含んでいるため,産婦人科領域でも感染症の研究者が増加することが期待される.
 このような背景のなかで,本講演では,クラミジア・トラコマチス,マイコプラズマ属による感染症および腟常在菌叢の異常と疾病について,最近の話題を紹介したい.本講演が,感染症に携わる研究者の増加の一助となれば幸いである.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 42(2) 150-151, 2005


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