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第109回学術集会(平成17年6月12日(日))

【一般演題】
その他の悪性腫瘍4
治療に抵抗性を示した部分胞状奇胎の一例


幡 優子, 古堅 善亮, 村岡 友美子, 秦 奈峰子, 島 絵美里, 幡 亮人, 三橋 直樹
順天堂大学附属静岡病院産婦人科


 今回我々は,部分胞状奇胎より侵入奇胎となり,治療に抵抗性を示した症例を経験したので報告する.症例は33歳,女性.妊娠歴は4経妊3経産.既往歴・家族歴に特記すべきことはない.今回H16年3月2日を最終月経として妊娠.5月6日前医により稽留流産と診断され,子宮内容除去術施行.病理組織検査でPartial hydatidiform moleと診断.血中HCG:367398mIU.5月13日再度子宮内容除去術施行.5月20日超音波上に異常は認めず,血中HCG:7485mIUと下降していたが,3週間後より嘔気が出現し,超音波上mole像を認めたため,6月19日精査・加療目的に当院へ紹介となる.超音波・MRI上約5cm大のmole像を認め,血中HCG:257200mIUであった.胸部CT上左右肺野に小結節の多発性転移巣を認めた.他部位に転移は認めなかった.6月29日腹式単純子宮全摘術施行.病理組織検査でInvasive partial hydatidiform moleと診断.術後Methotrexate(MTX)+Actinomycin-D(ACT-D)によるMA療法を2クール施行するも,血中HCG値下降不良のため,レジメン変更し,Etoposide+MTX+ACT-D+Cyclophosphamide(CPA)+Vincristine(VCR)によるEMACO療法を5クール施行.血中HCG:1.3mIUまで下降を認めるも陰性化には至らず,また肺野の転移巣の消失も認めなかった.再度血中HCG値:5.2mIUと上昇傾向を示したため,追加でEMACO療法を2クール施行.しかし,血中HCG:1.2mIUまで下降を認めるも陰性化には至らず,現在外来フォロー中である.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 42(2) 187-187, 2005


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