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第109回学術集会(平成17年6月12日(日))

【一般演題】
感染症
MRSAの母子感染による早発型敗血症を呈した新生児の1例


安田 豊, 高島 明子, 川島 秀明, 齊藤 智博, 深谷 暁, 三宅 潔, 矢野 ともね, 木下 俊彦, 伊藤 元博
東邦大学付属佐倉病院産婦人科


 新生児早発型敗血症は,GBS,大腸菌,CNSによるものがほとんどで,黄色ブドウ球菌(MRSA含む)によるものは稀である.
今回我々は,MRSAの感染による新生児早発型敗血症を経験したので報告する.母体は,1G1P,近医にて妊婦健診され,切迫早産のため33w1dにシロッカー手術を施行されていた.36w0dに陣痛発来.分娩前6時間より,母体に39℃の発熱,頭痛,関節痛を認めていた.WBC 6700/μl,CRP陰性であったが,PIPC 5gを投与されていた.前期破水は無く,2568gの男児を頭位経腟分娩した.羊水混濁は無く,Apgar score 1分後7点.
生後3時間より,無呼吸発作を5〜10分毎に認め,生後7時間,当院NICUに紹介入院となった.入院後も無呼吸発作が頻発し,末梢冷感,BS 8mg/dl,WBC 3126/μl,CRP 2.9mg/dl,IgM 8と感染徴候を認めた為,ABPC+AMK,およびテオフィリン治療を開始した.生後21時間から全身性強直性痙攣を認め,感染徴候も増悪した.生後27時間より人工呼吸器管理を開始した.生後37時間頃,全身皮膚に小膿疱が出現し,グラム染色の結果,グラム陽性球菌を検出した.また,出生した医院との連絡にて,34w3dの腟培養の結果,GBS陰性だが,MRSA陽性,緑膿菌陽性であったことが判明した.生後40時間,MRSA敗血症を疑い,バンコマイシンを開始したが,生後52時間,肺換気悪化,徐脈となり死亡した.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 42(2) 193-193, 2005


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