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第109回学術集会(平成17年6月12日(日))

【一般演題】
腹腔鏡
妊娠合併腹腔鏡下卵巣嚢腫摘出術の麻酔方法と分娩様式からの検討


大島 正行1), 島田 洋一1), 島貫 洋人2), 北出 真理2), 武内 裕之2), 木下 勝之2)
日本医科大学麻酔科学教室1), 順天堂大学産婦人科学講座産婦人科2)


 妊娠合併腹腔鏡下卵巣嚢腫摘出術は,妊娠を継続するために器官形成期を過ぎてから行われる.近年,手術件数の増加をみる.麻酔方法および手術方法と分娩様式からレトロスぺクティブに検討した.【対象と方法】妊娠合併腹腔鏡下卵巣嚢腫摘出術を受けた女性14例.分娩様式を確認できた症例について麻酔方法および分娩様式を検討した.【結果】妊娠週数は10―14週(平均12週),年齢33歳,身長159cm,体重50kgであった.脊髄くも膜下麻酔で管理した2症例では経膣分娩2例で吊り上げ式かつ体外法であった.硬膜外麻酔併用脊髄くも膜下麻酔で管理した4症例のうち,経膣分娩3例は,吊り上げ式かつ体内外法各1例,気腹式かつ体外法1例であり,吸引分娩1例は吊り上げ式かつ体外法であった.全身麻酔単独で管理した6症例のうち,空気―酸素―セボフルラン(AOS)は4例,空気―酸素―セボフルラン+フェンタニル(AOS+F)は2例だった.AOS4症例のうち経膣分娩3例は,気腹式かつ体内法2例,吊り上げ式かつ体外法1例で,帝王切開1例は気腹式かつ体外法であった.AOS+F2症例では帝王切開2例で,気腹式かつ体外法1例,吊り上げ式かつ体外法1例であった.硬膜外麻酔併用AOSで管理した2症例での経膣分娩2例は,気腹式かつ体内法1例,吊り上げ式かつ体外法1例だった.全身麻酔の導入には,チオペンタールまたはプロポフォールおよびベクロニウムを用いた.【考察】妊娠合併腹腔鏡下卵巣嚢腫摘出術の麻酔では,亜酸化窒素およびベンゾジアゼピン系薬剤の投与を避けることが勧められている.全例で流産,早産,外表奇形を認めず,アプガースコアも9点以上だった.麻酔法に関わらず,良好な経過を示した.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 42(2) 196-196, 2005


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