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第109回学術集会(平成17年6月12日(日))

【一般演題】
腹腔鏡
DERMABOND®により発症した接触性皮膚炎症候群の1例


前村 俊満, 浅川 恭行, 太田 邦明, 内出 一郎, 渡辺 慎一郎, 間崎 和夫, 森田 峰人, 久保 春海
東邦大学産婦人科


 産婦人科領域では子宮筋腫や子宮内膜症などの婦人科良性疾患は好発年齢が20〜30歳代と比較的若年であり,美容面を含めた患者QOLの配慮が必要とされ手術創部の管理が重要とされていることから各施設で開腹手術,腹腔鏡下手術などの閉腹時にはさまざまな医療素材が使用されている.当院での腹腔鏡による皮膚切開創は,創傷部位を4-0PDSにて皮下埋没縫合を行った上でDERMABOND®を3層塗布することで皮膚閉鎖を行っている.今回我々はDERMABOND®が接触源として引き起こされた接触性皮膚炎の症例を経験したので報告する.症例は33歳で他院より子宮外妊娠の疑いにて紹介され,翌日腹部症状が出現したため子宮外妊娠の疑いにて腹腔鏡下手術を施行した.術後日目より創部周囲の掻痒感と発疹が出現した.近医皮膚科にて治療を行っていたが,症状増悪したため当院皮膚科にてパッチテスト施行したところ,皮膚閉鎖時に使用していたDERMABOND®が接触アレルゲンとなった接触性皮膚炎症候群と診断された.今回の症例のように腹腔鏡下手術時創傷閉鎖にDERMABOND®を使用することで術後の患者のQOLの改善,美容的改善が得られているが,人工産物である以上接触性皮膚炎症候群を呈する可能性があることに充分に留意して使用するべきであると思われた.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 42(2) 197-197, 2005


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