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第109回学術集会(平成17年6月12日(日))

【一般演題】
妊娠・分娩7
妊婦健診未受診症例の検討


大原 健, 村山 敬彦, 高井 泰, 斉藤 正博, 林 直樹, 関 博之, 馬場 一憲, 竹田 省
埼玉医科大学総合医療センター母体胎児部門産婦人科


 【目的】我が国では,母子保健法の制定により妊娠中の定期検診の普及と共にハイリスク妊娠の早期発見とその管理が行なわれるようになった.しかし,当センターでは定期検診を受診せず分娩開始後はじめて来院する妊婦が毎年後を絶たない.今回,我々は当院における過去3年間の妊婦検診未受診症例45症例について検討した.【方法】2003年1月から2005年12月までの3年間に当センターで分娩した2759症例中,妊婦検診未受診症例45症例を対象とし,コントロール群を同時期に分娩した定期受診妊婦(多胎,紹介患者,不妊治療を除く)812症例とし両群を比較するcase-control studyを行なった.【成績】平均在胎週数は対照群36.6週(推定)vsコントロール群37.9週.平均出生体重は2558g vs 2902g,平均経産回数は1.5回vs0.75回.早産数は11例(24.4%)vs52例(6.4%).緊急帝王切開数は7例(15.5%)vs105例(12.9%).新生児仮死数は6例(13.3%)vs26例(3.2%).また,母体の年齢は対照群に20歳未満の若年者と40歳以上の高齢多産婦が有意に多かった.【結論】妊婦検診未受診症例は,定期検診受診症例に比べハイリスクであり,特徴がある.未受診の要因として経済的問題,多産婦による妊婦検診の軽視,妊娠に対する知識不足,母性意識の欠除などがあげられる.経済的,社会的問題が背景にあるため,病院内のみでなく地域関連機関との連携が必要と考える.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 42(2) 203-203, 2005


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