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第109回学術集会(平成17年6月12日(日))

【一般演題】
子宮体癌2
子宮類内膜腺癌III期症例の生存,再発に関する検討


稲葉 不知之, 深澤 一雄, 古野 元子, 山崎 龍王, 亀森 哲, 香坂 信明, 太田 順子, 稲葉 憲之
獨協医科大学医学科産婦人科


 子宮体癌は近年増加傾向にある.過去10年間に当科で155症例を経験し,116症例に傍大動脈リンパ節郭清をふくむ手術療法を施行した.このうち類内膜腺癌は109症例で,臨床進行期はI期63例,II期15例,III期29例,IV期2例であった.
III期29例(IIIa:15,IIIc:14)に着目すると,生存率,再発率に関しては,IIIa期とIIIc期,組織分化度別,筋層浸潤別で有意差を認めず,再発率に関して術式(単純,準広汎全摘と広汎全摘)のみで有意差を認めた(p=0.009).14例に単純,準広汎子宮全摘,15例に広汎子宮全摘が行われ,それぞれ7例,1例の計8例に再発を認めた.再発部位は5例が骨盤内,3例が骨盤外であったが,骨盤内再発5例はすべて単純,準広汎子宮全摘を行った症例であり,骨盤外再発3例はすべてIIIc期症例であった.すなわち広汎子宮全摘で再発した1例はIIIc期で骨盤外再発であった.また,筋層浸潤1/2以上の8例に単純,準広汎子宮全摘,9例に広汎子宮全摘が行われ,それぞれ6例,1例が再発した.筋層浸潤1/2以下の6例で単純,準広汎子宮全摘が行われたが,1例のみが再発し骨盤内再発であった.
以上より,類内膜腺癌III期症例で骨盤内再発を防ぐためには,積極的に広汎子宮全摘を行うべきであると考えられた.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 42(2) 212-212, 2005


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