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第109回学術集会(平成17年6月12日(日))

【一般演題】
子宮内膜症
子宮筋層内に発生した異所性子宮内膜症の2例


久保 祐子, 中村 学, 安藤 昭彦, 富田 初男, 宮本 純孝, 斎藤 麻紀
さいたま赤十字病院産婦人科


 子宮内膜症は非腫瘍性の良性疾患でありながらその発生部位は多彩である.今回我々は若年者子宮体部筋層内と子宮腟部に発生した異所性子宮内膜症を経験したので報告する.症例1は16歳,未経妊婦.初経12歳.平成13年12月,近医で貧血を指摘され当院紹介受診.過多月経による鉄欠乏性貧血の診断にて鉄剤内服治療で改善した.平成15年9月より過多月経と伴に月経痛が出現,鎮痛剤内服にて疼痛コントロールした.平成16年5月より症状が増悪し登校や睡眠が困難な状態となった.超音波検査にて子宮体部右側〜子宮底部筋層内に約3cmの嚢胞性病変を認め,副角子宮または嚢胞性腺筋症が疑われた.MRI検査ではT1T2強調画像ともに高信号の嚢胞であった.開腹術を施行.子宮体部右側筋層内に古い血液を含む嚢胞を認め,切除した.病理組織検査にて平滑筋側の表面に帯状の子宮内膜組織を伴っており,嚢胞性腺筋症と診断した.術後月経痛は消失した.症例2は23歳,未経妊婦.平成14年9月,多量性器出血を主訴に受診.子宮腟部2時方向に約3cmの血腫を認め,一部が破裂し出血を認めた.血腫除去,止血術を施行した.平成16年6月,再び多量性器出血が出現し受診.子宮腟部7時方向に約2.5cmの血腫を認め,一部より出血していた.9時方向にはブルーベリースポットを認め,血腫はチョコレート嚢腫が疑われた.血腫除去,縫合止血術を施行した.ブルーベリースポット部分も切開すると古い血液が排出された.病理組織検査にて内膜間質を伴う内膜腺組織を認め,子宮頚部異所性子宮内膜症と診断した.術後GnRHa療法開始し,経過観察中である.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 42(2) 226-226, 2005


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