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第109回学術集会(平成17年6月12日(日))

【一般演題】
不妊
AIHによる妊娠が可能な精液性状所見とその限界について


鈴木 真梨子, 笠井 剛, 島 崇, 島津 由加里, 和田 麻美子, 三宅 麻喜, 端 晶彦, 平田 修司, 星 和彦
山梨大学産婦人科


 【目的】精液所見及び使用した運動精子のパラメーターから,AIH後の妊娠を予測することは,甚だ困難であるが,AIHによる妊娠が可能な精液性状所見とその限界について後方視的に検討した.【方法】対象は2000年1月から2004年12月までに当科で逆行性射精以外の適応でAIHを施行した980周期(232人)中妊娠した58周期(妊娠率5.9%)である.informed consentを得た後,原精液及び処理後の精液所見について検討した.【結果】妊娠に至った症例の,最低値は,原精液においては,精子濃度:11×106/ml,精子運動率:12.5%,総運動精子数:2.5×106/ml,処理後の精子浮遊液においては,精子濃度:0.5×106/ml,精子運動率:36.2%,総運動精子数:0.2×106/ml,であった.精液所見で特徴的であったのは,原精液において,精子濃度が20―40×106/mlで,妊娠率10.1%(16/158)と有意に高値であったことと,処理後の運動率が,高いほど妊娠率が高値であったことである.使用した運動精子数と妊娠率との関連は認められなかった.【結論】原精液の精子濃度が20―40×106/mlの症例においてAIHが有効であった.また処理後の運動率の高値も妊娠に寄与すると考えられた.精液所見が,最低値を満たさない症例では,早期に体外受精などの導入を考慮すべきであると考えられた.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 42(2) 228-228, 2005


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