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第109回学術集会(平成17年6月12日(日))

【一般演題】
胎児異常1
NT(nuchal translucency)を認めた症例に対する羊水検査の結果


佐藤 雄一, 窪 麻由美, 山本 祐華, 佐藤 仁
産科婦人科舘出張佐藤病院産婦人科


 胎児超音波診断の目的は,安全な分娩を可能にし,出生後に必要となるケアを予測する目的で実施されるものであるが,時には選択的人工妊娠中絶を行う可能性がある出生前診断を伴うことがある.NTは,胎児後頸部に認められる皮下の液体貯留像のことであるが,その厚さに比して胎児の染色体異常,心奇形,その他の先天奇形が出現する頻度が高くなると報告されている.そのため妊娠初期にNTが認められることを患者に告知すると,その大多数が出生前診断である羊水検査を希望することになる.今回当院でNTが認められ,充分なインフォームドコンセントを行った後羊水検査を行った症例の結果と予後につき検討した.対象は平成15年1月から平成16年12月まで,当院で羊水検査を施行した35例中,3mm以上のNTを理由に羊水検査を行った15例で,平均年齢31.1歳(22―41),施行時平均週数14.7週(13―18)であった.結果15例中7例(46.7%)に染色体異常を認めた.その内訳は,21trisomy4例,47xxx1例,正常変異2例であった.正常変異の2例は満期産で児に異常は見られなかった.他の5例は,経済的な問題などを理由に人工妊娠中絶術を希望した.NTを認めたものの,染色体異常はなかった8例中分娩となった4例に奇形などの異常は認めなかった.また同時期に当院で分娩となった約3000例の中には,ダウン症を3例認めた.以上をふまえ,今後当院におけるNTに関する診断方法・取り扱いを倫理面も踏まえ考えていきたい.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 42(2) 232-232, 2005


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