関東連合産科婦人科学会
会員ログイン 代表挨拶
総会・学術集会
学会誌
定款
公告
利益相反
役員構成
事務局案内
求人施設一覧
関連リンク

 関東連合産科婦人科学会会誌 オンラインジャーナル

<< 学会誌へ戻る
<< 前のページへ戻る

第109回学術集会(平成17年6月12日(日))

【一般演題】
子宮体部良性腫瘍
子宮に発生したadenomatoid tumorのMRI画像所見


大瀬 かおり, 伊東 和子, 近藤 沙織, 大平 哲史, 加藤 清, 塩沢 丹里, 小西 郁生
信州大学産婦人科


 Adenomatoid tumorは腹膜中皮から発生する非核的稀な腫瘍であり,肉眼的には子宮漿膜に近い筋層内に存在し,小型の子宮筋腫に類似した造を呈するが,周囲筋層との境界は不明瞭である.画像診断での特徴も子宮筋腫に類似するとの報告もあるが定説は無く,術前診断は現在のところ困難である.今回我々は術前MRIおよびCTにて通常の子宮筋腫とは異なる像を呈した充実性子宮腫瘤を認め,術後adenomatoid tumorと判明した2例を経験した.症例1は33歳,G2P1,症例2は30歳,G0でいずれの症例も術前のMRIにて典型的な子宮筋腫の結節像を複数認める以外に,子宮筋腫とは異なる像を呈する直径2cmの子宮漿膜下腫瘤を1個認め,子宮腫瘍核出術を行った.この漿膜下腫瘤の画像所見は,症例1ではMRIのT2強調像で子宮筋層より低信号で内部に一部高信号領域を認め,辺縁の境界はやや不明瞭であった.T1強調像で低信号を呈し,造影CT画像にてリング状に造影された.症例2はT2強調像で筋層より高信号で内部に一部著明な高信号領域を認め,辺縁の境界は不明瞭であった.T1強調像で低信号を呈し,造影T1強調像で造影された腫瘤内部に小円形に造影の乏しい部分を認めた.摘出物標本の肉眼所見は通常の子宮筋腫と類似していたが,病理組織診でadenomatoid tumorであった.Adenomatoid tumorの画像所見は辺縁不明瞭であること,内部に小嚢胞様構造を認めることが病理組織学的特徴を反映していると考えられ,術前診断をできる可能性が示唆された.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 42(2) 249-249, 2005


一般社団法人関東連合産科婦人科学会事務局 〒102-0083 東京都千代田区麹町4-7 麹町パークサイドビル402 株)MAコンベンションコンサルティング内
TEL:03-3288-0993 FAX:03-5275-1192 E-mail:kantorengo@jsog-k.jp
Copyright (C) 一般社団法人関東連合産科婦人科学会