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第110回学術集会(平成17年10月15日(土),16(日))

【一般演題】
子宮筋腫(2)
多発性粘膜下子宮筋腫の取り扱い―二度の筋腫核出術後に妊娠した多発性粘膜下子宮筋腫


清水 八尋, 長田 尚夫, 丸山 綾, 山本 範子, 永石 匡司, 松浦 眞彦, 山本 樹生
日本大学産婦人科


 多発性粘膜下筋腫は,治療困難な子宮筋腫の一つで術後の子宮内腔癒着や不妊をきたすことなど問題が多い.多発性粘膜下筋腫に行う筋腫核出術について,術式ならびに子宮内,外の癒着防止法とその効果について検討した.1)多発性粘膜下筋腫核出術式:ルビン法にて動脈血を駆血後,子宮の正中線上にて子宮内腔まで達する縦切開を加え子宮内腔側より筋腫核出術を行う.2)子宮内腔癒着防止対策:子宮内腔の癒着防止のためにペンローズドレーンを加工した子宮内装具を子宮腔に留置した後,3-0吸収糸で子宮内膜を閉鎖,筋腫核出術後の子宮壁は,2〜3層に縫合し子宮壁形成術を行う.術後の効果判定は子宮鏡検査,HSGにて行う.3)腹腔内癒着防止対策:完全なる止血と組織間のバリア効果による癒着防止効果を期待してシート状フィブリノゲン局所止血剤タココンブを使用した.症例は,二度の腹腔鏡補助下筋腫核出術後に妊娠した多発性粘膜下子宮筋腫例で34歳女性,原発性不妊,多発性子宮筋腫,貧血のため当院紹介受診.多発性子宮筋腫を認めたため腹腔鏡補助下筋腫核出術施行を行った(30ヶの核出術).術後外来経過観察中,約一年後多発性子宮筋腫の再発を認め,再度,腹腔鏡補助下筋腫核出術施行した(24ヶの核出術).術後経過は良好で,外来で不妊治療(排卵誘発,人工授精など)を行い妊娠し帝王切開にて分娩予定である.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 42(3) 360-360, 2005


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