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第110回学術集会(平成17年10月15日(土),16(日))

【一般演題】
不妊・内分泌
人工授精施行時の子宮内膜とタイミングに関する検討


三宅 麻喜, 笠井 剛, 鈴木 真梨子, 島 崇, 島津 由加里, 和田 麻美子, 端 晶彦, 平田 修司, 星 和彦
山梨大学医学部産婦人科


 【目的】配偶者間人工授精artificial insemination with husband’s semen(AIH)は,体外受精が目覚ましい進歩を遂げる今日でも多数例に応用されているが,AIH施行時のタイミングについては諸説があり必ずしも一定の見解が得られてはいない.そこでAIH施行時の子宮内膜とタイミンングについて検討した.【方法】当院不妊外来にて2003年1月から2005年4月までに,AIHにて妊娠に至った23症例の133周期を対象とした.【結果】AIHの施行理由が原因不明である場合,妊娠不成功周期の平均子宮内膜が10.1 mm,妊娠成功周期の平均子宮内膜が10.8 mmと有意差を認めず,AIHの施行理由が男性因子である場合,妊娠不成功周期の平均子宮内膜が8.7 mm,妊娠成功周期の平均子宮内膜が10.5 mmと有意差をもって妊娠成功周期のほうが子宮内膜は厚かった.妊娠率ではAIH施行時に既に排卵が起こっていた場合,周期あたり20.0%,未排卵の場合16.7%で有意差を認めなかった.AIH前日の尿中LH検査が陰性であった場合,AIH前日にhCGの投与をせずに翌日排卵していた周期での妊娠例はなく,陽性であった場合のhCG投与の有無と妊娠成功率には関連が認められなかった.前日の尿中LH検査が陰性であった場合,AIH当日の排卵の有無では妊娠率は有意差を認めなかった.また前日の尿中LH検査が陽性であった場合も同様であった.【考察】男性因子でのAIHでは子宮内膜厚に留意し子宮内膜が薄い時は厚くするような対策が必要であると思われた.AIH前日の尿中LH検査が陰性であった場合hCGの投与を考慮すべきであると思われた.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 42(3) 389-389, 2005


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