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第111回学術集会(平成18年6月18日(日))

【一般演題】
子宮内膜症
帝王切開術皮膚瘢痕部に生じた子宮内膜症の1例


和田 篤, 角田 肇
筑波大学産婦人科


 【目的】子宮内膜症はほとんど全ての部位に発生するが,その90%以上が骨盤内である.今回,我々は比較的稀である帝王切開術皮膚瘢痕部に生じた子宮内膜症を1例経験したため報告する.【症例】29歳,2経妊2経産(25歳時 経膣分娩,27歳時 帝王切開分娩),帝王切開術後約2年経過した平成17年5月頃より,手術瘢痕部の腫瘤感および月経時に腫瘤部周辺の腫脹,疼痛が出現した.腫瘤が増大傾向となったため同年7月初診となった.初診時,横切開瘢痕部左端皮下に可動性やや不良の小指頭大,石様硬の腫瘤を触知した.超音波検査にて皮下に1.0×0.7cmの境界明瞭な低エコー像,MRI検査にて皮下から腹直筋上にかけT1強調画像で低信号,T2強調画像で低信号と高信号が混在する腫瘍像が認められた.腫瘍マーカーはCA125 11.3U/mLで正常値であった.上記より,腹壁子宮内膜症を疑い,同年8月腫瘤摘出術を施行した.摘出検体は2.0×2.0cmで充実性,割面は赤褐色で一部黄白色を呈していた.病理組織学的には子宮内膜症で断端陰性であった.なお後療法は行わず,平成18年2月現在再発徴候は認められていない.【まとめ】今症例は,月経随伴症状があったために腹壁子宮内膜症と術前診断し得た.ただしsilent typeの腹壁子宮内膜症の報告もあるため,月経随伴症状以外に画像診断,既往術式,手術からの経過期間も診断のポイントになると考えられた.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 43(2) 135-135, 2006


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