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第111回学術集会(平成18年6月18日(日))

【一般演題】
妊娠・分娩2
MTX動注及び子宮動脈塞栓術により子宮を温存しえた頚管妊娠の2症例


杉山 太朗1), 渡辺 未央1), 安井 功1), 池田 仁恵2), 前田 大伸1), 小井戸 茂1), 鈴木 隆弘2), 宮本 壮1), 三上 幹男2)
東海大学医学部附属八王子病院産婦人科1), 東海大学医学部附属病院産婦人科2)


 頚管妊娠は自然妊娠の約0.15%と稀な疾患であるが,最近,同時期に治療した2例を経験したので報告する.【症例1】34歳,0妊0経産,2005年12月19日頚管妊娠疑いにて紹介初診.来院時血中hCGは54510であり,経膣超音波上頚管部に48mmのGSとその内部に胎児心拍を認めた.同日MTX局注及び翌日から3日間の全身投与を行った.経過観察中,性器出血早期にMTX動注及び子宮動脈塞栓術を1月10日,1月19日の2回施行することによりhCG低下し,頚管部腫瘤縮小傾向認めたため1月30日退院.【症例2】25歳,1妊0経産(KA),2005年12月16日(最終月経から6週1日)子宮外妊娠にて他院で掻爬術後,12月24日に多量性器出血を来たし当院救急受診.ショック状態であったため輸血やガーゼ圧迫により全身状態安定させてから子宮動脈塞栓術を施行.当日からMTXを5日間全身投与し経過観察していたが,出血を繰り返し2006年1月6日2回目のMTX動注及び子宮動脈塞栓術施行した.その後,hCGは低下傾向となるも頚管内血腫は依然大きく出血の可能性を考慮し1月11日転院とした.転院先の病院では経過観察のみで改善した.頚管妊娠は多量出血を来たしやすく,その止血には苦慮することが多く子宮全摘出を余儀なくされることもある.子宮動脈塞栓術後の化学療法の効果減弱を懸念し,本症例はMTX動注を行うことにより子宮温存が可能であった.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 43(2) 139-139, 2006


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