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第111回学術集会(平成18年6月18日(日))

【一般演題】
妊娠・分娩3
産後に心不全症状を呈し産褥心筋症が疑われた2症例


長橋 ことみ, 河村 隆一, 猪爪 裕香, 望月 亜矢子, 高荷 理子, 水主川 純, 木村 聡, 西口 富三, 杉村 基, 金山 尚裕
浜松医科大学産婦人科


 産褥心筋症は,分娩後から産褥5ヶ月に発症する原因不明の心筋症である.一部に薬物治療に反応しない予後不良な症例や突然死に至る症例もあり注意すべき疾患である.今回我々は産褥心筋症が強く疑われた2症例を経験したので若干の文献的考察を含め報告する.症例1)31歳5経妊2経産.近医にて正常経腟分娩後に黄疸出現,さらに弛緩出血,ショック症状を認め当科救急搬送となった.入院時,止血困難な子宮出血とDICを認めたため輸血,抗DIC療法および子宮動脈塞栓術を行った.産褥3日目より胸水貯留,肺うっ血が出現し,心駆出率は65%と低下していたため急性心不全と診断された.利尿剤,カテコラミンによる治療を行い肺うっ血,肺水腫は徐々に改善した.産褥22日目の心エコーでは心臓の壁運動は正常化したが心駆出率62%と低値で産褥心筋症回復期の慢性心不全が疑われた.症例2)46歳2経妊2経産,未妊健.呼吸苦を主訴に近医受診し妊娠が判明した.重症妊娠高血圧腎症,さらに肺水腫も併発していたため当科救急搬送となった.入院後直ちに緊急帝王切開術を施行した.術後も肺水腫が持続,心エコーでは左心駆出率45%,心臓の壁運動低下を認め急性心不全と診断され当院循環器内科へ転科となった.降圧剤,利尿剤投与にて心不全は速やかに改善したが,その後の心臓MRI検査でも壁運動低下と心駆出率低下を認めた.心不全の原因として高血圧,虚血性心疾患の存在は完全に否定できないものの産褥心筋症である可能性が強く疑われた.現在も外来にて経過観察中である.産褥心筋症が強く疑われ治療に苦慮した2症例を経験した.今回の症例を呈示するとともに産褥心筋症の管理につき考察する.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 43(2) 141-141, 2006


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