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第111回学術集会(平成18年6月18日(日))

【一般演題】
妊娠・分娩6
臍帯相互巻絡をきたした1絨毛膜1羊膜性双胎の一例


内野 麻美子, 和田 誠司, 梅原 永能, 池谷 美樹, 杉浦 健太郎, 大浦 訓章, 恩田 威一, 田中 忠夫
東京慈恵会医科大学産婦人科


 1絨毛膜1羊膜性双胎(MM双胎)は双胎妊娠の中でもまれな形態であるが,その周産期死亡率は高く厳重な管理が必要である.今回我々は臍帯相互巻絡をきたし,胎児心拍モニターで異常を認めたため妊娠29週に帝王切開し,生児を得た症例を経験したので報告する.症例は31歳,1経妊1経産,自然妊娠.妊娠初期より前医に通院していた.妊娠20週にMM双胎を指摘され,妊娠26週で当院へ紹介となった.妊娠27週で管理入院となり,入院時の超音波所見で両児の発育は正常であり形態異常やTTTSの所見は認めないが,臍帯の相互巻絡を認めた.胎児心拍モニターでもreassuring fetal statusのため経過観察をしていた.以後連日の胎児心拍モニターと2日に1回の超音波検査,臍帯血流ドップラーで管理を行った.妊娠29週2日に第2子の胎児心拍モニターでbeselineが180-190/分と頻脈になったためnon-reassuring fetal statusと診断し帝王切開を施行した.両児の臍帯は30cmにわたり相互捻転をしていた.第1子1047g,アプガースコア1分値6点,5分値9点,臍帯動脈pHは7.419,第2子1167g,アプガースコア1分値7点,5分値9点,臍帯動脈pHは7.480で両児ともにNICUに入院となり,RDSのため人工呼吸管理を要したが日齢103日で退院となり,現在特記すべき異常は認めていない.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 43(2) 147-147, 2006


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