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第111回学術集会(平成18年6月18日(日))

【一般演題】
妊娠・分娩6
全胞状奇胎は妊娠7週から特徴的超音波画像所見を示す


坂田 千枝, 秋谷 文, 鈴木 麻水, 銭 鴻武, 藤田 聡子, 真島 洋子, 塩田 恭子, 斉藤 理恵, 木村 俊夫, 板坂 俊典, 酒見 智子, 佐藤 孝道
聖路加国際病院女性総合診療部


 【目的】妊娠初期(特に8週以前),全胞状奇胎に特徴的な超音波画像所見があるかどうか,あるとすれば出現時期はいつかを明らかにすることを目的とした.【対象と方法】1996年1月から2005年12月までの10年間に当院で病理学的に全胞状奇胎と診断された18例24回,ほぼ同時期から抽出した稽留流産43例125回,正常妊娠29例113回の超音波画像を対象とした.上記3群で以下の5つの像の出現頻度を妊娠週数別に比較した.a.polycystic parts(形・大きさが様々な多数のecho free space)b.irregular pattern(妊娠成分中に高・低輝度が混在)c.GS-like cystic part(white ringに囲まれたecho free space)d.fluid collection(子宮筋層と妊娠成分間のecho free space)e.その他のcystic part(white ringがない妊娠成分中にある単一のecho free space).検定はχ2検定を用いた.【結果】Polycystic areaの出現率は妊娠7週から全胞状奇胎で有意に高い(p<0.05).GS-like cystic partの出現率は妊娠7週以降の全胞状奇胎で有意に低かった(p<0.05)が,妊娠6週までは全ての群に出現しそれらは区別できなかった.【結論】全胞状奇胎の特徴的超音波画像所見は,GS-like cystic partの消失と,polycystic areaの出現であった.上記所見は妊娠7週以降に出現し全胞状奇胎は妊娠7週頃から超音波画像診断が可能となる.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 43(2) 148-148, 2006


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