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第111回学術集会(平成18年6月18日(日))

【一般演題】
子宮体癌1
DJ療法が奏効した再発子宮体癌の一例


門脇 綾, 長谷川 哲哉, 勝畑 有紀子, 望月 久美, 安藤 紀子, 茂田 博行
横浜市立市民病院産婦人科


 近年,子宮体癌に対するタキサン系化学療法の有効性が報告されている.今回,ドセタキセル,カルボプラチン(DJ)療法が有効であった再発子宮体癌の一例を経験したので,報告する.
 症例は,62歳 女性.下腹部痛を主訴に当院産婦人科を受診.子宮体癌IIIc期の診断で,広汎子宮全摘術を施行した.
 術後病理組織診断は,類内膜腺癌,G3,浸達度C,静脈浸襲,リンパ節転移を認めた.術後診断は子宮体癌IIIc期(pT3N1M0)であった.
 術後療法として,全骨盤照射50.4Gy,両鼠径部電子線照射8.8Gy,化学療法としてシクロホスファミド,エピルビシン,シスプラチン(CAP)療法4コースを併用して行なった.CAP療法終了3ヶ月後に局所再発したため,エトポシド,シスプラチン(EP)療法4コースを施行した.しかしEP療法終了2ヶ月後,Virchowリンパ節転移が出現したため,同部位に放射線照射60Gy,一部併用してパクリタキセル,カルボプラチン(TJ)療法を開始した.その後,4コース終了時の腹部CTで傍大動脈リンパ節の腫大が認められ,同部位に56Gy照射を行った.
 その後TJ療法4コース終了4ヶ月後に,腫瘍マーカー値の上昇,傍大動脈リンパ節の再増大を認めたため,再び再発と考え,DJ療法6コースを行なった.その結果,傍大動脈リンパ節腫大は消失し,以後,現在まで約3年間,再発なく経過している.
 多剤抵抗性であったにもかかわらず,DJ療法が有効であった再発子宮体癌の一例を経験した.再発子宮体癌に対し,DJ療法が有効である可能性が示唆された.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 43(2) 161-161, 2006


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