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第111回学術集会(平成18年6月18日(日))

【一般演題】
悪性卵巣腫瘍3
食事メニュー(化学療法食)の改良による計画的な入院化学療法を目指して


三塚 加奈子, 村松 俊成, 杉山 太朗, 近藤 朱音, 平澤 猛, 三上 幹男
東海大学医学部専門診療学系産婦人科


 【目的】婦人科癌患者における化学療法は,再発や予後の改善に重要な治療のひとつである.しかし,化学療法に伴う嘔気,嘔吐,食欲不振などの消化器症状は,十分な食事摂取ができず,結果的に患者のQOLを低下させ栄養不良や持続点滴投与の長期化を招き,計画的な入院化学療法を阻害していると思われる.今回は以前(2003年)に入院化学療法をおこなった婦人科患者20名を対象に行なった食事のアンケート調査をもとに,新たに入院化学療法中の食事メニュー(化療食)を考案し,食時摂取の状況や入院治療期間に与える影響について検討した.【対象と方法】対象は2005年11月,婦人科化学療法目的に入院した14名(卵巣癌;5名 子宮体癌;8名 子宮頸癌;1名)で,主な治療はTAX+CBDCA,CPT-11+CDGP,CDDP+THPである.食事は1日1300kcal(基礎代謝エネルギー量相当),蛋白質40g(成人の推定平均必要量).主なメニューはパン類,麺類,酢飯,サラダ,果物.間食はビスケットと乳酸飲料(約200kcal)などである.今回,食事摂取に対する新たなアンケート表も考案し摂取量を点数化した.【結果】化療食により持ち込み食が著明に減少し,化学療法5日間の摂取率の平均は普通食が42%,化療食が81%の結果で,安定したエネルギー摂取が可能となった.また,化療食によって平均在院日数(13.7日から7.3日)の短縮が認められた.【結論】化療食の考案により早期に食欲の回復が認められ早期退院が可能になった.これらの結果から7日間のクリニカルパスによる計画的な入院化学療法が可能であると考えられた.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 43(2) 176-176, 2006


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