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第111回学術集会(平成18年6月18日(日))

【一般演題】
悪性腫瘍その他1
子宮内反を呈していた子宮体部癌肉腫2例


足立 克之, 喜納 奈緒, 土谷 聡, 堀江 弘二, 高橋 道子, 横田 治重
埼玉県立がんセンター婦人科


 子宮癌肉腫は子宮体部より内腔に外方性に発育するものが多いと言われている.今回我々は,子宮底部より外方性に発育し筋腫分娩のような形態となったために子宮内反を起こした子宮体部癌肉腫の2例を経験した.【症例1】63歳1経産.平成17年5月頃から下腹痛,不正出血認め前医受診.腟内を占拠する約10cm大の巨大腫瘍認めるも壊死強く組織診断にて確定診断に至らず当科紹介.下腹痛の原因が腫瘍の壊死・感染の影響である可能性を考え緊急に子宮及び,両側付属器切除施行.開腹時,子宮は内反しており子宮を把持牽引出来なかったため,腟側より用手整復し子宮全摘施行.腟円蓋部は不明瞭で頚部腫瘍も疑われたため尿管を確認,子宮動脈は単離結紮,腟と考えられた部分を約1cm切除した.術後病理診断にて子宮癌肉腫と診断された.【症例2】59歳0経産.糖尿病,高血圧合併.平成17年12月に尿閉,不正出血にて前医受診.腟内を占拠する約10cm大の巨大腫瘍を認め当科紹介.前医では壊死強く確定診断に至らなかったが,当科再検にて子宮癌肉腫の診断となった.術前MRI検査より子宮頚部発生と考えられたが合併症あることから準広汎子宮全摘術施行した.開腹時,子宮は内反しており用手整復を試みたが困難であったため腟側より腫瘍の減量を図り内反のまま手術継続.尿管,子宮動脈を確認し単離結紮.前層を処理し,腟を約4cm切除した.今回,子宮内反という病態を呈した子宮癌肉腫について術前診断,術式選択等につき検討を加え報告する.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 43(2) 193-193, 2006


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