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第111回学術集会(平成18年6月18日(日))

【一般演題】
悪性腫瘍その他1
子宮筋層内の多嚢胞性腫瘤を形成した子宮内膜間質肉腫の1例


花岡 由里子, 伊東 和子, 近藤 壮, 山崎 悠紀, 宮本 強, 加藤 清, 小西 郁生
信州大学産婦人科


 子宮内膜間質肉腫の発生頻度は子宮肉腫の約10%と稀な腫瘍である.このうち低悪性度子宮内膜間質肉腫は20歳前後の若年者にも発症することがある.術前診断にはMRIが有用でT2強調像で高信号を呈する腫瘤内に正常筋層の帯状の低信号域を認めることが特徴の1つとされている.しかし,今回は多嚢胞性腫瘤像という特異的なMRI像を呈した低悪性度子宮内膜間質肉腫の1例を経験したので報告する.症例は19歳,0回経妊,未婚で,下腹部膨満感を主訴に前医を受診した.超音波検査上,骨盤内に多嚢胞性腫瘤を認め,当初は卵巣腫瘍を疑われたが,MRI検査にて子宮由来の腫瘍である可能性を指摘され,当科紹介となった.子宮は小児頭大に腫大し,超音波検査では子宮体部に径12×8cmの多嚢胞性腫瘤を認めた.MRIでは子宮体部左壁に径12×10cmの多嚢胞性腫瘤を認め,内部はT1強調像にて低信号,T2強調像にて高信号を呈していた.T1強調造影像では嚢胞壁のみが造影され,内部に明らかな充実性部分は認められなかった.腫瘤の境界はほぼ明瞭で子宮内膜は保たれていた.血液検査にてLDH,CA125,CA19-9の上昇は認めなかった.子宮筋腫の著明な浮腫状変化の可能性も検討したが年齢からは否定的であり,低悪性度子宮内膜間質肉腫が時に嚢胞構造を呈するという報告もあることから子宮内膜間質肉腫の可能性を考えた.CTにて他に転移を疑う所見は認めず,MRIでは腫瘤辺縁が明瞭であることとから妊孕性温存を考慮し,子宮腫瘍核出術を行った.術後の病理組織診断は低悪性度子宮内膜間質肉腫であり,切除断端は陰性であった.術後,5か月を経過し再発徴候は認められていない.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 43(2) 194-194, 2006


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