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第112回学術集会(平成18年10月29日(日))

【一般演題】
妊娠分娩10
頚管妊娠に対して妊孕能を温存し得た一例


木須 伊織, 荒瀬 透, 渡邊 広是, 石本 人士, 田中 守, 青木 大輔, 吉村 泰典
慶應義塾大学医学部産婦人科


 頚管妊娠は子宮外妊娠の中でも大変稀な疾患である.今回我々は,妊娠初期に診断した頚管妊娠に対して,メソトレキセート(MTX)療法及び子宮動脈塞栓術を併用し,妊孕能を温存し得た一例を経験したので報告する.症例は42歳女性,0経産.アメリカで卵子提供(oocyte donation)を受け,胚移植にて妊娠.他院で妊娠5週に頚管妊娠を疑われ,性器出血を認めたため当科に紹介受診となった.来院時の超音波所見で子宮頚管に心拍を有する胎児を認め,入院時よりMTX全身投与を開始したが,持続的な性器出血を認めたため,入院7日目に子宮動脈塞栓術を施行した.入院10日目外子宮口より妊娠組織の排出を認めたが,hCGの減少が遷延したため,入院15日目にMTX療法2クール目を追加した.その後hCGの漸減を認め,治療開始約1ヶ月後にはhCGが陰性化し,超音波上も子宮頚管内の妊娠組織の消失を確認することができた.経腟超音波の普及により頚管妊娠の早期診断が可能となったが,治療面では妊孕能を考慮した保存的治療や外科的治療などの多様な選択肢があり,確立された治療方法はない.頚管妊娠の治療法につき文献的考察を加えて報告する.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 43(3) 286-286, 2006


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