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第112回学術集会(平成18年10月29日(日))

【一般演題】
妊娠分娩13
深部静脈血栓症既往・合併妊娠における一時的下大静脈フィルター留置の適応の検討


猪爪 裕香1), 木村 聡1), 平井 久也1), 高荷 理子1), 河村 隆一1), 西口 富三1), 杉村 基1), 金山 尚裕2)
浜松医科大学周産母子センター産科1), 浜松医科大学産婦人科2)


 【はじめに】深部静脈血栓症(DVT)は妊娠中に発症しやすく,ひとたびDVTを発症すると引き続き肺塞栓症(PTE)を起こす危険性が高く非常に予後不良な疾患である.以前よりDVTに対し一時的下大静脈(IVC)フィルターによるPTEの予防策が講じられている.一方IVCフィルター挿入による合併症や副作用も報告されている.【目的・方法】今回,我々は過去に経験した11例のDVT既往・合併妊娠において一時的IVCフィルター挿入の適否や合併症の有無などについて検討した.各症例については倫理上の配慮をし,患者には了承を得ている.全症例10例のうち,IVCフィルターを挿入した症例は4例であった.当初IVCフィルターの挿入はDVT発症・既往症例全例に行っていた.しかし広汎に続発する血栓を形成した感染例1例,Horner症候群発症例1例があり,フィルター挿入に伴う合併症例を経験した.そのため,現在では各症例ごとにフィルター挿入の必要性を判断し,適応として(1)新たな血栓形成が見られるもの(2)浮遊血栓が存在しているもの(3)ヘパリンなどの抗凝固療法の施行できない症例にIVCフィルターを挿入することとした.【まとめ】DVTから続発するPTEを予防するために一時的IVCフィルターは有用な治療法であるが合併症も多く,挿入の適応も定まっていない.我々は今までの経験をもとにIVCフィルター挿入を含めた今後のDVTの管理法について文献的考察を含め報告する.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 43(3) 292-292, 2006


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