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第112回学術集会(平成18年10月29日(日))

【一般演題】
不妊
PCOS不妊女性のinsulin resistanceおよびmetabolic syndromeの合併頻度


橘 直之, 平野 由紀, 菊池 久美子, 岡島 毅, 島田 和彦, 鈴木 達也, 高見澤 聡, 柴原 浩章, 鈴木 光明
自治医科大学産婦人科


 【目的】PCOSの病態にインスリン抵抗性(insulin resistance;IR)が深く関与する.一般にIRにより代償的なインスリン分泌過剰,すなわち高インスリン血症となるが,このような状態は2型糖尿病,高血圧,高脂血症の発症と密接に関係する.昨年日本内科学会では代謝異常症候群(metabolic syndrome;MS)の診断基準を発表したが,今回PCOS不妊女性におけるIRおよびMSの合併頻度を検討した.【方法】対象は当科不妊外来に通院中で,日本産科婦人科学会診断基準案(1993年)により診断したPCOS 25名.対照は非PCOSの排卵障害がある不妊女性64名.HOMA指数1.73以上をIRと診断した.これらの女性の一部に対し,腹囲,血圧,空腹時血糖値,トリグリセリド(TG),HDL-Cの測定結果からMSの診断を行った.【結果】1)IRの頻度はPCOSで88%(22/25),対照群で47%(30/64)と有意差を認めた(P<0.001).2)MSの頻度はPCOSで36%(4/11),対照群で11%(1/9)であった(P=0.18).【結論】PCOSならびに排卵障害のある不妊女性におけるIRおよびMSの合併頻度を明らかにした.不妊外来においても予防医学的見地から,特にPCOS女性に対して積極的にMSの診断を行い,生涯に亘り経過観察を行ってよいものと考える.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 43(3) 307-307, 2006


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