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第112回学術集会(平成18年10月29日(日))

【一般演題】
子宮体部悪性腫瘍1
当科で経験した子宮体部漿液性腺癌4症例の検討


足立 克之, 中川 俊介, 中村 久基, 三浦 紫保, 有本 英貴, 高田 恭臣, 根井 朝美, 川名 敬, 八杉 利治, 矢野 哲, 武谷 雄二
東京大学医学部産婦人科


 【緒言】婦人科悪性腫瘍において子宮体癌は比較的予後の良い癌腫として知られている.一方で,分化度が低いものや特殊な組織型のものについては非常に予後の悪いものもみうけられ,過去の報告においてもその予後の悪さ,治療の困難さについてしるされている.漿液性腺癌は全子宮体癌の中で3―10%程度と言われているが,臨床進行期I期の5年生存率は非漿液性腺癌で80―90%であるのに対し,漿液性腺癌では45―78%と言われている.一方で,初診時よりすでに進行がんとして見つかる症例も多く,80%以上の症例で子宮外進展を認めるとの報告もある.最近の報告では子宮体部漿液性腺癌では癌抑制蛋白質であるp53が有意に過剰発現しており予後との関連も報告されている.【症例】われわれは子宮体癌における漿液性腺癌を4例経験した.うちわけはIIa期が1例,IIIc期が2例,IVb期が1例であり,I期症例はなかった.全例が2年以内に増悪,再発しており,1例は初回治療中より増悪,1例は腹膜播種,2例は傍大動脈リンパ節転移を認めた.初回手術は準広汎子宮全摘術,両側付属器切除,骨盤リンパ節廓清,傍大動脈リンパ節廓清を基本としたが,合併症,癌の広がりにて縮小したものもあった.術後治療は1例を除き全骨盤照射による放射線治療を行い,再発後の治療としては,TAP療法,TJ療法,AP療法などが施行された.【まとめ】子宮体部漿液性腺癌の進展様式,再発部位の特徴を抽出し,また病理組織学的な検討(p53蛋白などの免疫組織学的なものを含め),治療方針などにつき論文的考察も加え報告する.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 43(3) 311-311, 2006


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