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第113回学術集会(平成19年6月3日(日))

【教育講座1】
妊娠初期超音波検査のポイント


馬場 一憲
埼玉医科大学総合医療センター総合周産期母子医療センター


 妊娠初期には経腟法が適しているが,診断に適した画像を得るためには周波数選択やプローブ操作など,いくつか留意する点がある.また症例によっては,経腹法のほうが適している場合もある. 妊娠初期の超音波検査では,主として次の6つの点に留意する.(1)子宮内の妊娠か?.子宮内に胎嚢を認めても子宮内膜に囲まれているかに注意し,間質部妊娠や頸管妊娠を否定する.最近では,帝王切開創部妊娠が増えている.特に不妊治療を受けている場合は,子宮内外同時妊娠にも注意する.(2)胎児は生存しているか?.胎児心拍動は,妊娠5週中頃から6週初めごろに見え始めるが,稽留流産の診断は排卵時期がずれている可能性も考慮しつつ慎重に行う.(3)胎児の数は?.胎嚢や胎児を確認しても,子宮の端から端までゆっくりプローブを動かして,他に胎嚢や胎児が存在しないか確認する.(4)妊娠週数は正しいか?.CRL計測に適した時期に留意する.(5)胎児に形態異常はないか?.無頭蓋症,結合双胎,人魚体などの重篤な異常は妊娠初期の発見に努める.(6)子宮・卵巣に異常はないか?.卵巣腫瘍を有する場合があり,両側の卵巣の確認を怠ってはいけない. NT(nuchal translucency)の計測で胎児のダウン症をスクリーニングできるが,計測時期,計測方法が不適切であると,無用な混乱を引き起こすことがある.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 44(2) 146-146, 2007


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