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第113回学術集会(平成19年6月3日(日))

【一般演題】
高得点演題(2)(腫瘍)
部位および筋腫核径による腹腔鏡下子宮筋腫核出術の手術成績の検討


内出 一郎, 林 秀隆, 土屋 雄彦, 豊泉 孝夫, 浅川 恭行, 前村 俊満, 森田 峰人
東邦大学医学部産婦人科


 目的:腹腔鏡下子宮筋腫核出術(LM)において,筋腫部位および筋腫核径が手術時間,出血量に及ぼす影響を検討した.方法:1996年1月から2006年12月までにLMを施行した750例(筋層内筋腫395例,漿膜下筋腫355例)について検討を行った.術前GnRHa投与を3-6ヶ月間行い,気腹法,体腔内縫合にてLMを施行した.核出筋腫核径,筋腫核数,手術時間,出血量,摘出物重量について検討した.成績:筋層内筋腫;最大核出筋腫核径6.1±1.8(1-12)cm,筋腫核数1.9±1.6(1-16)個,手術時間101.6±30.7(30-205)分,出血量100.1±82.3(10-620)ml,摘出物重量130.3±98.9(4-630)g,漿膜下筋腫;最大核出筋腫核径7.0±2.1(1-15)cm,筋腫核数2.1±1.7(1-16)個,手術時間98.5±29.3(25-210)分,出血量94.2±87.7(10-450)ml,摘出物重量199.2±166.7(5-140)gであった.出血量について大きさ別に分類すると,筋層内筋腫最大核出筋腫核径10cm未満(96.3±78.5(10-650)ml,(n=379))に対し,10cm以上(224.7±159.8(45-620)ml,(n=16))で有意に増加した(p<0.0001).結論:比較的径の大きい筋層内筋腫に対するLMでは10cmを超えると出血量の増加が顕著になり,適応の限界になることが示唆された.筋腫核径が大きい場合には術者の技量に合わせて術式を選択し,LM施行中に出血が多い場合には速やかに開腹手術に移行するべきと考えられた.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 44(2) 160-160, 2007


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