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第113回学術集会(平成19年6月3日(日))

【一般演題】
子宮体部良性腫瘍(1)
体重とBMIで検討した酢酸リュープロレリン投与量―3.75 mgは必要か?―


矢追 正幸, 濱田 佳伸, 坂本 秀一, 大藏 健義
獨協医科大学越谷病院産科婦人科


 【目的】酢酸リュープロレリン投与量は,体重55kg未満では1.88mgの使用を推奨し,体重55kg以上では3.75mgを推奨している.今回我々は3.75mgが必要か,体重,BMI(Body Mass Index),治療前後の血中LH,FSH,E2値と治療8週以降の出血の有無より検討した.【方法】対象は平成15年4月から平成18年9月までの46ヶ月間に当院を受診した患者のうち,周期的に月経のある子宮内膜症10名と子宮筋腫10名,合計20名の患者に対しインフォームドコンセントを得た後に,4週間隔で1.88mgを1回づつ皮下注射をおこない,合計6回治療して検討した.対象の年齢は41.5±6.7歳(M±SD),体重56.2±7.5kg,BMI 22.8±2.7kg/m2であった.統計学的処理にはt検定を使用し,p<0.05を有意差ありとした.【成績】治療24週後の血中LH値とE2値はそれぞれ1.2±2.0mlU/ml,12.7±10.7pg/mlで有意に抑制されたが(p<0.001),血中FSH値は抑制されなかった.(基礎値:7.6±4.5mlU/ml vs. 24週値:7.8±3.3mlU/ml)また,治療8週以降に出血を認めた例は20例中8例(40%)あり,そのうち7例が血中E2値10pg/ml以下であった.【結論】体重やBMIにかかわらず酢酸リュープロレリン1.88mgの使用は,血中E2値をtherapeutic window以下に抑え,3.75mg製剤を用いる必要性がなかった.また今回の検討により,血中FSH値に対してはdown regulationによる抑制は認められなかった.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 44(2) 175-175, 2007


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