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第113回学術集会(平成19年6月3日(日))

【一般演題】
合併症妊娠(1)
分娩後に発症した腎動脈瘤破裂の一例


堀内 縁, 松浦 孝幸, 高嶺 智子, 高橋 慎治, 宇野 雅哉, 島絵 美里, 八重樫 優子, 小林 康祐, 宇田川 秀雄
総合病院国保旭中央病院産婦人科


 腎動脈瘤は比較的稀な疾患であり,多くの場合,無症状に経過する.しかし,一旦破裂すると重篤な症状を呈する.今回我々は,分娩後に発症した腎動脈瘤破裂の一例を経験したので,文献的な考察を交えて報告する.症例は31歳女性,3経妊3経産.既往妊娠異常なし.他院での正常分娩後,産褥1日目より左腰背部から下腹部にかけて持続的な疼痛出現したが,症状は軽快せず.産褥6日目に左腰背部から下腹部の疼痛が急激に増悪したため,当院へ搬送された.高度貧血を認め,超音波断層法上,疼痛部位に一致し,直径14cmの低エコー領域を認めた.造影CTにて左腎周囲から後腹膜腔に拡がる血腫を認め,左腎動脈瘤破裂が疑われた.血管造影を行い,左腎動脈本幹から分岐する,腎下極を栄養する血管に直径1cmの動脈瘤と,これに交通するように直径2cmの仮性動脈瘤を2つ認め,左腎動脈瘤破裂と診断された.治療はマイクロコイルにて動脈瘤塞栓術を行った.術後1日目,3日目の血管造影でも再出血認めず.術後13日目造影CTにて血腫は縮小し,術後経過は順調である.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 44(2) 179-179, 2007


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