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第113回学術集会(平成19年6月3日(日))

【一般演題】
合併症妊娠(3)
妊娠中に著明な血小板減少をきたした2例


錦見 恭子, 大見 健二, 西脇 哲二, 岩崎 秀昭
千葉市立青葉病院産婦人科


 骨髄異形成症候群(以下MDS)は,多機能性造血幹細胞の異常により汎血球減少と無効造血をきたす疾患で,妊娠合併例は稀である.今回我々はMDS合併症例の分娩を2例経験したので報告する.【症例1】23歳,0経妊.妊娠初期の採血にて貧血,血小板減少(7.0×104/μl)を認め,葉酸・VitB12を内服するも後期の採血にて悪化したため,当科紹介受診となった.骨髄穿刺にてMDSが考えられた.経過中,血小板数は1.4×104/μlまで低下した.38週1日,誘発分娩目的にて入院.血小板10単位輸血するも血小板数が上がらず,輸血不応症と判断し,誘発を一旦中止した.3日後,抗HLA抗体の存在が確認できた.HLA適合血小板を輸血し,39週2日,経膣分娩により2550gの女児出生.分娩時出血は176gと少量であった.【症例2】26歳女性,0経妊.妊娠中徐々に進行する貧血(12週採血時Hb11.0g/dl→27週時Hb5.9g/dl)のため血液内科受診.骨髄穿刺にてMDSが考えられ,当科紹介受診となった.41週4日,有効陣痛あるものの子宮口6cm以降開大せず,variable decerelation頻回に認めるため,分娩停止,胎児心拍モニター異常の適応にて脊椎麻酔下緊急帝王切開術施行した.術中にトラブルはなく,3280g男児出生.術後8日目,全身痙攣発作出現.CT,髄液所見より急性硬膜下血腫とウイルス性髄膜炎の合併が疑われ,内科による管理となった.術後13日目,意識レベルが低下し,CTにて硬膜下血腫の増悪と考えられ,脳外科に搬送となった.緊急穿頭術では硬膜下膿瘍の診断となり,膿瘍洗浄除去術を施行した.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 44(2) 184-184, 2007


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