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第113回学術集会(平成19年6月3日(日))

【一般演題】
胎児異常(3)
出生前に肝脾腫を認め,出生後一過性骨髄増殖症(TAM)を伴う21トリソミーと診断された一例


山本 由紀, 鈴木 真, 秋本 菜津子, 石黒 共人, 吉川 和美, 杉林 里佳, 高野 忍, 古賀 祐子, 古澤 嘉明, 北岡 芳久, 亀田 省吾, 清水 幸子
亀田メディカルセンター産婦人科


 一過性骨髄増殖症(以下TAM)はダウン症の10%に合併すると言われており,わが国では,年間約160人のTAMの児が出生していると推測される.またその予後は3ヶ月程度で自然軽快するものから,多臓器障害を起こし,死亡にいたるものまで様々である.今回われわれは出生前に肝脾腫を認め,出生後TAMを伴う21トリソミーと診断された一例を経験したので報告する.
 症例は33歳1経妊1経産.妊娠34週にて帰省分娩目的に当院紹介受診となった.前医では特に異常を指摘されていなかった.初診時の超音波検査にて著明な肝脾腫,心拡大(CTAR 48.8%),少量の心嚢液貯留,大腿骨長の短縮を認めた.翌々日精査及び胎児管理のため入院とした.入院翌日の胎児心拍モニター検査にて,NRFSとなり緊急帝王切開となった.児は在胎週数34週4日,2114g,Apgar score 4/8点(1/5分)であった.児は顔貌より21トリソミーが疑われ,出生時の血液検査所見では,白血球の著明な増加(33100/μl),貧血(Hb 9.1g/dl),LDHの上昇(4360IU/dl)を認め,血液疾患が疑われた.末梢血像及び骨髄生検より,TAMと診断された.この症例では児は肝不全を認めAra-Cによる化学療法が必要であり,現在もNICUにて加療中である.
 この症例では前医では診断及び異常が指摘されておらず,紹介後すぐに分娩となったため,分娩前に充分な精査及び充分な説明ができないまま分娩となり,家族の受け入れまで多少の時間を要した.このような疾患はできるだけ早く超音波検査での異常に気付き,分娩前に家族に充分説明をすることが望ましいと考える.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 44(2) 195-195, 2007


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