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第113回学術集会(平成19年6月3日(日))

【一般演題】
卵巣腫瘍4
gemcitabineが著効したタキサン,プラチナ耐性卵巣癌の一例


池上 淳, 寺本 勝寛, 永田 育子, 佐々木 重胤, 白石 眞貴, 小野 洋子, 河野 恵子, 雨宮 厚仁, 滝澤 基
山梨県立中央病院産婦人科


 62歳女性.進行卵巣癌にて来院.根治術は困難と判断されため,以下の方法でNACを施行した.タキソール70mg/m2を15コース(weekly),カルボプラチンAUC=6を5コース(monthly)投与後,単純子宮全摘術,両側附属器切除術,骨盤リンパ廓清術,大網切除術を施行した.病理組織検査は漿液性腺癌,骨盤リンパ節,腹膜,大網に転移を認めた.追加で上記のdoseでタキソールを9コース,カルボプラチンを3コースを投与した.画像診断,腫瘍マーカーにて臨床的CRとなった.5ヶ月後より腫瘍マーカーが上昇し始め,再発と診断されタキソール70mg/m2,カルボプラチンAUC=2をweekly,12コース投与し,腫瘍マーカーは正常値となる.3ヶ月後に再度腫瘍マーカー上昇,腹水貯留,腹腔内腫瘍増大のためタキソテール30mg/m2,シスプラチン25mg/m2をweeklyで6コース投与するも効果ないため,患者に対して十分な説明を行い,同意を得た上でgemcitabine1000mg/m2をweekly(3投1休)で13コース投与した.腹水は消失し,腫瘍マーカーも激減した.軽度の倦怠感,血液毒性を認めるのみで,再発卵巣癌に対するsalvage therapyとして有用であることが示唆された.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 44(2) 221-221, 2007


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