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第113回学術集会(平成19年6月3日(日))

【一般演題】
婦人科疾患その他2
婦人科悪性腫瘍の化学療法後に発症した骨髄異形成症候群の2例


楠原 淳子, 山田 恭輔, 大黒 信依, 岡本 三四郎, 三沢 昭彦, 矢内原 臨, 田部 宏, 高倉 聡, 岡本 愛光, 新美 茂樹, 落合 和徳, 田中 忠夫
東京慈恵医大付属病院産婦人科


 近年,婦人科癌に対する治療法の進歩により,長期生存が期待される症例が増加するようになった.長期治療例において,一次腫瘍に対して施行された化学療法や放射線療法が要因となった二次腫瘍の発症が注目されている.今回,化学療法後に発症した骨髄異形性症候群(myelodysplastic syndrome以下MDS)の2症例を文献的考察を加えて報告する.症例1は64歳,子宮体癌の診断で手術施行した.術後化学療法としてAP療法(ADR+CDDP)を5コース施行後,2年間高用量黄体ホルモン療法を施行.その後6年3ヶ月後に高度の貧血と血小板減少,末梢血の異形細胞を認め,骨髄検査でMDSと診断した.MDSに対し,化学療法を開始するも敗血症,免疫不全のため子宮体癌発病後8年2ヶ月後に永眠した.症例2は49歳,卵巣癌の診断で手術施行した.術後化学療法としてCAP療法(CPA+ADR+CDDP)を9コース施行.5年3ヶ月後肺転移を認め,再発腫瘍に対し,CDDP+CPT−11療法を6コース施行後,VP−16内服開始となった.8年9ヶ月後に高度の貧血と血小板減少,末梢血の異形細胞を認め,骨髄検査でMDSと診断した.支持療法をするも,卵巣癌発病後9年2ヶ月後に永眠した.婦人科癌において化学療法は必須の治療法であるが,二次性発癌も考慮に入れた管理が必要であると考えられた.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 44(2) 227-227, 2007


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