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第114回学術集会(平成19年10月14日(日))

【一般演題】
妊娠・分娩・産褥(10)
エジンバラ産後うつ病質問表(EPDS)によって,早期介入を行いSSRIが著効した産後うつの2症例


香川 景政, 浜田 佳伸, 堀中 奈奈, 矢追 正幸, 友部 勝美, 堀中 俊孝, 榎本 英夫, 坂本 秀一, 大藏 健義
獨協医科大学越谷病院産婦人科


 産後うつ病の出現頻度は高く,放置されると重篤な状態となる可能性がある.今回,我々はEPDSによって早期介入を行い,SSRIが著効した産後うつの2症例を経験した.【症例1】31歳.0経妊0経産.非妊時の身長150cm,体重38kgであった.妊娠20週にて体重増加不良にて当科を紹介受診した.血算生化学検査では異常を認めなかった.妊娠40週までに6kgの体重増加を認めた.妊娠39週6日で2810gの児を正常経膣分娩した.分娩20日目に夜間不眠,全身倦怠感,落ち着きの欠如を主訴として来院した.EPDS18点,SRQD15点,SDS51点であった.周囲の協力を求めるようアドバイスし,インフォームド・コンセントの上でパロキセチン10mg/日を処方し,2週間後に20mg/日に増量した.両親・夫の協力が得られ,症状は改善し,産後3ヶ月でEPDS8点,SRQD6点,SDS35点となった.現在も外来経過観察中である.【症例2】31歳.0経妊0経産.妊娠33週,近医より妊娠性高血圧にて当科紹介,入院となった.妊娠36週にて血圧コントロール不良で帝王切開術で2282gの児を出産した.産後1ヶ月のEPDS10点のため,問診したところ周囲の助けを借りずに育児を行い,児の飲乳状態に対する不安が強いとの訴えがあった.産後2ヶ月のEPDS20点,SRQD10点,SDS50点のため,インフォームド・コンセントの上でパロキセチン10mg/日を処方し,2週間後に20mg/日に増量した.産後3ヶ月,EPDS10点,SRQD5点,SDS40点となり,産後6ヶ月でSSRIを休薬した.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 44(3) 290-290, 2007


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