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第114回学術集会(平成19年10月14日(日))

【一般演題】
悪性卵巣腫瘍(1)
経口etoposide剤が原因と考えられた薬剤性重症肺障害を生じた再発卵巣癌の1例


宮田 あかね, 佐野 義洋, 岡村 恵子, 青木 陽子, 今川 信行, 大和 竜夫, 木村 英三
立正佼成会附属佼成病院産婦人科


 etoposideは1987年に本邦で承認された抗悪性腫瘍剤で,注射剤およびカプセル剤を有する.今回,われわれは再発卵巣癌に対して,etoposide経口投与治療中に,薬剤性重症肺障害を発症した症例を経験したので報告する.症例:74歳女性.1993年卵巣癌と診断され,手術後CAP療法を施行し寛解,その後2005年再発巣に対してTJ・DJ療法などの化学療法を複数回施行した.2006年9月より維持療法としてetoposideの投与を開始したが,50mg/日,3週内服1週休薬で6コースを終了したのち2007年2月18日,発熱・両側胸部痛が出現,23日朝より労作時呼吸苦が増悪したため,緊急入院となった.受診時のPaO2は65mmHg,酸素飽和度は80%台,CRP22mg/dlであり,胸部X線所見では両肺野にびまん性肺濃度上昇を認めた.入院翌日呼吸状態がさらに悪化し,重篤な低酸素血症を生じたため人工呼吸管理となった.メチルプレドニゾロンと好中球エラスターゼ阻害薬を使用した治療にて改善,3月7日人工呼吸器より離脱しえた.臨床経過,所見より経口etoposide剤が原因の薬剤性肺障害と考えられた.本症例に関し文献的考察を加え報告する.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 44(3) 307-307, 2007


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