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第114回学術集会(平成19年10月14日(日))

【一般演題】
不妊・内分泌
卵巣予備能の違いによるART成績の比較


岡島 毅, 高見澤 聡, 橋本 祐子, 島田 和彦, 菊池 久美子, 平野 由紀, 柴原 浩章, 鈴木 光明
自治医科大学産科婦人科


 【目的】卵巣予備能の違いによるART成績の比較検討を行った.
 【方法】2000年から2004年に当院で施行したART 415周期で,long protocol COHに対するlow responder(採卵数≦4個,採卵1個あたりのHMG使用量≧800単位)46周期とhigh responder(採卵数≧15個以上,採卵1個あたりのHMG使用量≦150単位)41周期で検討した.
 【成績】両群(low responder vs.high responder)において,年齢(34.6±3.6 vs.32.3±3.2歳)・採卵数(2.2±1.0 vs.18.4±3.2個)・移植胚数(1.7±0.7 vs.2.4±0.5)・移植胚獲得率(77 vs.100%)・余剰胚凍結可能率(9 vs.80%)に有意差を認めたが,採卵後のMII卵率(88 vs.83%)・受精率(83 vs.79%)・分割率(91 vs.91%)・良好胚率(72 vs.73%)・OHSS回避も含めた移植キャンセル率(23 vs.27%)に差を認めなかった.移植後の成績では,妊娠率(27 vs.33%)・着床率(18 vs.16%)・流産率(38 vs.22%)・生産率(63 vs.78%)に有意差を認めなかった.しかし,凍結胚も含めた症例あたりの妊娠率は(26 vs.47%)で有意差を認めた.
 【結論】low responderは症例あたりの妊娠率はhigh responderに及ばないが,採卵後および移植後の成績はhigh responderと差がない.low responderに対しては,より多くの卵・胚を獲得することでART成績の向上に繋がるかもしれない.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会報, 44(3) 330-330, 2007


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