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第115回学術集会(平成20年6月15日(日))

【シンポジウム2】
女性医師再教育プログラム事業


川上 順子
東京女子医科大学生理学教授


 厚生労働省の「平成18年度医師の需給に関する報告書」によれば,2050年における女性医師の割合は34%になることが予想されている.現在でも20歳代の女性医師は既に30%に達成している.20代後半から30代の女性医師は,出産・育児が重要な人生のイベントとなる時期であるが,勤務医としても,働き盛りの年齢と一致し,労働力として重要な役割を期待されながら,十分にその役割を果たせないジレンマがある.この時期の女性医師は,臨床現場と細い絆でも良いから繋がりを持ち,完全に離れないでいることが大切であるが,本人の意志にかかわらず,臨床から引かなければならない場合もある.数年臨床現場から離れてしまったら,医療に関する知識は古くなり,新しい診療技術について判らなくなり,自己学習したとしても,臨床のリズムや勘を教科書から学ぶことはできない.医療現場は緊張感のある職場で,少しでも自信がないとスムーズに自分の勤めをこなす事ができなくなる.自信を持って臨床現場へ復帰するためには,実際の臨床現場を再体験する必要があり,我々の再教育センターの構想はここから出てきた.東京女子医科大学女性医師再教育センターは,平成18年11月に設立され,研修を希望した女性医師が,研修後に其の病院で就職するということを条件にせず,研修後の就職先や勤務形態を自由に選択できるようにし,研修成果を広く社会へ還元することを目的としている.平成19年4月には,日本赤十字社,メディカル・プリンシプル社の3者による「女性医師再教育―復職プロジェクト」が開始した.平成19年9月からは恩賜財団済生会がプロジェクトに参加して,女性医師の再研修に取り組んでいる.二つの公的病院群の参加により,選択できる研修内容が多様化し,さらに地域においても質の高い研修が可能となったことは大きな進展である.研修を希望されて連絡を頂いた女性医師も,5月現在で,40名になり,全国の医科大学を卒業された女性医師にセンターを利用していただいている.女性医師の労働環境を整備することで,周囲の医師への負担が増えては本末転倒であり,本センターは,女性医師の支援という切り口を通して,男女問わず,勤務医の労働環境を改善する事を最終の目的として,活動をしている.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会誌, 45(2) 113-113, 2008


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