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第115回学術集会(平成20年6月15日(日))

【一般演題】
手術・その他
安全な全腹腔鏡下子宮全摘術を行うための術式の工夫


中熊 正仁, 土屋 雄彦, 内出 一郎, 森田 峰人
東邦大学医療センター大森病院産婦人科


 子宮全摘術の術式には,開腹,腟式,腹腔鏡下手術があり,それぞれにメリット,デメリットが存在する.開腹手術はその適応に制限はないが,腟式には子宮の大きさ,既往手術や経腟分娩の既往などの制限があり,また,付属器や周囲臓器の状況を把握できないなどのデメリットがある.その制限を緩やかにするために腹腔鏡補助下腟式子宮全摘術が開発され,LAVHとよばれる手法で行われてきた.しかしながら,この手法は依然として腟式操作が困難な症例には適応できず,そのデメリットの解消を目的に腹腔鏡下に完全に子宮を全摘する全腹腔鏡下子宮全摘術(total laparoscopic hysterectomy;TLH)と呼ばれる手術法が行われている.子宮全摘術の腹腔鏡下手術における合併症は,日本産婦人科内視鏡学会(平成18年)の施設アンケートでも最も頻度が高いのが尿管損傷である.さらに,尿管損傷は腹部・骨盤内手術の合併症として0.5〜1%の頻度で起こるといわれており,原因となる手術は婦人科手術が50%以上を占め,その解剖学的位置関係から注意が必要な合併症である.それを回避する目的で,尿管を剥離・露出させて確実に尿管走行を確認することでその合併症を防ぐとされているが,尿管周囲組織の剥離がその神経叢も損傷してしまうための機能障害が起こる可能性があり,可能な限り尿管への侵襲を少なくする術式の工夫も必要である.我々は,尿管の剥離を行わず安全な手術を行うための工夫を行い,2000年より150症例のTLHを行ってきた.我々の術式のコンセプトと実際の工夫を提示する.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会誌, 45(2) 133-133, 2008


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