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第115回学術集会(平成20年6月15日(日))

【一般演題】
胎児異常
出生した四倍体(92.XXYY)新生児の一症例


多田 和美, 渡辺 博, 柳田 充雄, 岡崎 隆行, 西川 正能, 大島 教子, 田所  望, 稲葉 憲之
獨協医科大学産科婦人科


 四倍体は自然流産の2〜3%に認められ,染色体異常のある自然流産の5〜6%を占めると報告がある.今回我々は出生に至った4倍体の症例を経験したので報告する.患者は26歳,1経妊0経産で既往歴・家族歴に問題はなかった.妊娠10週妊娠反応陽性のため前医初診となり,妊娠12週より切迫流産のため内服加療を受けていた.妊娠23週1日切迫早産の診断で前医に入院となる.羊水の減少もあり,妊娠26週5日切迫早産・前期破水疑いで当院に母体搬送となる.入院時の内診所見は帯下白色・少量で破水検査は陰性であり,子宮口は閉鎖で児頭下降なく,経膣超音波での頚管長は3.0cmであった.腹部超音波ではEFBW857gで発育良好であったが,羊水量1.75とほとんど無かった.児の心拡大みられ,膀胱・胃胞は確認できた.血液検査は感染徴候などなく問題はなかった.妊娠26週6日にMRI施行し,羊水過少・肺低形成・心拡大・食道閉鎖疑い・両側嚢胞腎疑い・小脳低形成が確認され,児の多発奇形・染色体異常疑いであった.家族を含めたインフォームドコンセントを行い,退院し外来での自然経過観察となった.妊娠30週5日,陣発し骨盤位にて出生となる.児は1256g,Apgar score1/2,男児であった.直ちに挿管され,NICU入室するも,その後の検査にて尿道閉鎖・両側水腎症,肺低形成,心疾患があり,救命治療を行ったが,出生より7時間後に永眠した.その後児の解剖を行い,児血より染色体検査を提出した.染色体検査の結果が4倍体であった.若干の文献的考察も含め報告する.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会誌, 45(2) 151-151, 2008


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