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第115回学術集会(平成20年6月15日(日))

【一般演題】
卵巣腫瘍[1]
術前診断が困難であった卵巣steroid cell tumorの1例


松本 隆万1), 礒西 成治1), 鈴木 美智子1), 小倉 麻子1), 高尾 美穂1), 平間 正規1), 落合 和彦1), 田中 忠夫2)
東京慈恵会医科大学附属青戸病院産婦人科1), 東京慈恵会医科大学附属病院産婦人科2)


 多量の腹水を伴う極めて稀な卵巣腫瘍steroid cell tumor,not otherwise specifiedを経験したので報告する.症例は45歳女性,1経産.腹部膨満感を主訴に他院受診し,MRI検査で多量腹水と卵巣腫大を指摘され,卵巣癌疑いにて紹介となった.超音波・CT・MRIでは充実成分を認める75mm大の左卵巣腫大を認め,CA125値は1443U/mlと高値を示した.頻回採取した腹水細胞診は陰性を繰り返した.左卵巣腫瘍の診断のもとに開腹手術を施行,黄色透明の漿液性腹水6360mlと,10cm大に腫大した左卵巣腫瘍を認め,左附属器摘出術を施行した.術中迅速組織診では網状線維組織と空隙形成を示す変性壊死組織が示唆され,有効な細胞成分は認められず,上記術式にとどめた.肉眼的には65×54×35mmの黄色調で分葉化した充実性の左卵巣を認め,術後病理組織検索では変性・壊死を伴った胞巣状・索状に増殖する組織像が認められ,淡明細胞は脂肪成分が豊富でありsteroid(lipid)cell tumorが強く示唆された.その後は外来にて経過観察中だが,CA125値は10U/ml以下で推移し再発所見は認めていない.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会誌, 45(2) 152-152, 2008


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