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第115回学術集会(平成20年6月15日(日))

【一般演題】
子宮頸癌
術前化学療法が著効した子宮頸部扁平上皮癌の2症例


池澤 奈々, 大森 知子, 平尾 健, 隅田 能雄, 春日 義生
足利赤十字病院産婦人科


 子宮頸癌の進行例に対する治療において,術前化学療法(NAC)は腫瘍を縮小させ予後の改善に貢献することが期待されている.今回我々は子宮頸部扁平上皮癌の進行例に対しNACとしてirinotecan(CPT-11)とnedaplatin(254-S)併用療法を行い著効した2症例を経験したので報告する.【症例1】43歳,不正出血を主訴に紹介受診.非角化型扁平上皮癌IIb期の診断でCPT-11+254-S療法2クール施行後広汎子宮全摘術を行った.肉眼的に腫瘍を認めず断端陰性,リンパ節転移は認めなかった.術後10ヶ月経過し再発をみていない.【症例2】50歳,不正出血を主訴に紹介受診.非角化型扁平上皮癌IIb期の診断でCPT-11+254-S療法3クール施行後広汎子宮全摘術を行った.摘出検体に癌細胞遺残を認めなかった.【まとめ】NACが著効したために腫瘍がほとんど残存しなかった症例を経験した.若年の子宮頸癌は現在増加傾向にあるが,症例を厳密に選択した場合に,薬剤の安全性が担保できれば,挙児希望の患者に対して妊孕性温存治療が選択肢の一つに挙げられる可能性が期待できる.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会誌, 45(2) 159-159, 2008


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