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第115回学術集会(平成20年6月15日(日))

【一般演題】
子宮頸癌
子宮頸癌における術中腹水細胞診の意義


原嶋 志保, 高橋 伸卓, 武隈 宗孝, 川口 龍二, 平嶋 泰之, 山田 義治
静岡県立静岡がんセンター婦人科


 【目的】子宮頸癌手術時の腹水細胞診は,術式や術後療法の際にも評価の対象とはなっておらず,その意義は明確にされていない.当院では子宮頸癌手術の際,全例に腹水細胞診を施行している.今回我々は,子宮頸癌手術症例における腹水細胞診の意義を検討した.【方法】2002年11月から2007年12月までに行われた子宮頸癌手術症例で,臨床進行期はIb1からIIb期,開腹所見で腹膜播種を認めず,広汎子宮全摘術が可能であった155例を対象とした.臨床進行期,組織型,リンパ節転移の有無,脈管侵襲の有無,予後について検討した.【結果】観察期間は,平均27ヵ月(2ヵ月から63ヵ月)であった.腹水細胞診陽性例は7例(4.5%)に認めた.7例の臨床進行期は,Ib1:2例,Ib2:3例,IIa:1例,IIb:1例であった.腹水細胞診陽性例と陰性例との間に有意差を認めた組織学的因子は,非扁平上皮癌(7例中5例),リンパ節転移陽性(7例中4例),脈管侵襲陽性(7例中7例)であった(p=0.035,p=0.041,p=0.006).また,経過観察を行い得た陽性例6例中3例が再発し(腹膜播種1例,膣断端1例,Virchowリンパ節1例),再発率においても陰性例との間に有意差を認めた(p=0.001).【結論】術中腹水細胞診は,再発リスク因子の一つとなりうることが考えられた.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会誌, 45(2) 161-161, 2008


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