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第115回学術集会(平成20年6月15日(日))

【一般演題】
妊娠・分娩・産褥V,その他
学生の視点からみた産科医不足―横浜市大医学部全学生の調査から―


武部 貴則1), 雨宮 愛理1), 上田 絢美1), 木谷 卓矢1), 武田 悦寛1), 中島 温1), 原 洋史1), 平原 裕也1), 宮城 悦子2), 榊原 秀也2), 高橋 恒男3), 平原 史樹2)
横浜市立大学医学部医学科1), 横浜市立大学医学部産婦人科2), 横浜市立大学附属市民総合医療センター総合周産期母子医療センター3)


 近年,産婦人科医師不足,分娩施設の減少など,産婦人科診療を取り巻く環境の厳しさが報じられている.今回,医学生の視点から産婦人科学を,またその診療をどう捉えているかを調査し,産婦人科臨床に対する興味,志望等の分析結果が得られたので報告する.調査は本学医学部1年次生から6年次生までの在学生総計361名中,回答の得られた307名(回答率85%)と一部他大学医学生13名を加えた総計320名(各学年41-60名)の調査結果を分析した.医学部学生の中で,一度でも産婦人科を志望科として目指したことのあるものは29.1%に及び,さらに第一志望と考えているものは5年生7.5%,6年生6.4%であった.さらに産婦人科を志望するための要望要件については当直回数のきびしさの改善が最も多く,次いで訴訟環境の改善があげられ,収入の多さよりもはるかに多くこれらの因子の改善が望まれていることがわかった.また訴訟に対する関心は高く,福島県立病院の母体死亡事例(刑事訴訟事例)を知っているものは1年生59%から4年生以上は80%以上に及んだ.さらに,医療関連の訴訟については否定的に捉えているものは29.1%,いやだけど仕方ないものととらえるものが31.3%であった.教員や学会が主導して医学生の動向を調査した報告はいくつかみられるが,今回は医学生自身が“本音”の回答を求めて自らが全体調査したものであり,現在の産婦人科診療を捉える医学生の意見としてお聞きいただきたく,発表の機会をいただいた.


日本産科婦人科学会関東連合地方部会会誌, 45(2) 165-165, 2008


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